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    この瞬間から幸せになれる  (no 95.8月7日)

    投稿日:2014年8月6日

    この衝撃的な言葉は、心理学の巨頭フロイト、ユングと並ぶ

    アルフレッド・アドラーの思想として岸見一郎(哲学者)著の

    「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)にて述べられています。

    未だ中途半端な理解力ですが、ギリシャ哲学を現代の中小企業経営に取り入れてみたいとの思いで、

    世間一般で考えられていることとの大きな違いを二つを取り上げて自己流に解説してみました。

     

    第一番目は、世間一般的に「物事の判断を結果からだけで説明」をしがちです。

    例えば、企業がいかにして利益(企業活動の結果)を出すかが経営者の良し悪しの判断基準にされます。

    従って過去(利益)が最優先されますので、利益率を高める一番の方法は材料費と人件費の削減なのです。

    だからこそ、利益を出すために中国での賞味期限切れ食材の混入事件のような出来事が発生するのです。

     

    企業がこのように、(子会社であればあるほど)第一に利益追求という結果を求めている限り、

    いかに監視体制を強めても真の解決にはならないと思っています。

    利益追求が第一の原因なので、その体質を改善しない限り一歩も前に進めません。

     

    これに対し、アドラーは、「過去の結果」からの原因分析ではなく、「目的」だけが判断基準なのだと説いています。

    私は30歳で経営に携わってから、一貫して2つの経営理念を守ってきました。

     

    一つが「先義後利」です。

    利益を追求するよりも、得意先に喜んでもらえる技術を提供し続けていれば、利益はついてくるものだ。

     

    二つ目が「啐啄の機」です。

    何事も一生懸命、心血をそそぎ頑張っていれば、

    必ず世間様から背中を押されて世に出られるから頑張りなさいという励ましの言葉であり、

    あせらずに、気長にチャンスを待ちなさいという言葉です。

     

    アドラーが説く目的とは「他者への貢献」です。

    なんと不思議なことに、当社の理念は「得意先満足度を高める」という思いなのです。

    弊社の企業理念と一致した事は驚きでした。

     

    この思いで、20年間頑張ってきた結果、50歳台になり経営が楽になってきた時に、

    ドラッカーの著書に出会い、私の会社経営の理論武装の原点が整いました。

    それから、約20年の月日が過ぎて、今を迎えている状態の中で、アルフレッド・アドラーに出会ったのです。

     

    第二番目は、幸福は安定した経済基盤の上に立つものであると信じてきました。

    経営を上から目線で捉え、いかに管理するかが重要だと考えていました。

    しかし、アドラーは「社員の悩みを解消させるのも、経営者の課題」だと言うことに加え、

    社員間から「他者との競争」という概念をなくさせ、

    常に「安心感」と「仕事」と「居場所」を提供してこそ社員との一体感ができ、

    共同体として共感できる事の大切さを説いています。

     

    「人間は生きている限り、存在する価値がある」との強い思いで、

    中学生時代に読んだ山本有三著「路傍の石」以来、

    やっと心の流浪の旅が終点に近づいてきているのでないかと、ワクワクした思いで一杯です。

    私の心を60年近く覆っていた雲が晴れたら何がみえるのでしょうか?